スイスとの出会い

私は中学2年生(14歳)の時に、一冊のスイスの児童文学と出会いました。

その一冊のスイスの児童文学がきっかけで、スイスという国に興味、関心を持つようになりました。

「スイスって、どんな国なんだろう?」 

ふと、そう思った私は、ある時、地元の書店の旅行ガイドブックのコーナーに行き、スイスの旅行ガイドブックを手に取ってみました。

表紙はアルプスの山と、美しい花の咲き乱れる緑の草原でした。
ガイドブックの写真を見て感動しました。

サンモリッツ近郊のシルヴァプラナ
エンガディンの山村とイン川のほとり
グリンデルワルトの町から見たヴェッタ-ホルン
インターラーケンとその間のトゥ-ン湖、ブリエンツ湖
トゥ-ン湖畔の町シュピーツ、ブリエンツのロートホルンのSL
クライネ・シャイデック
ツェルマットの町とマッターホルン

「なんて綺麗なんだろう」

私は思わず、その手に取った一冊のスイスの旅行ガイドブックを購入し、家に帰って見続けました。

こうして当時まだ中学生だった私は、スイスという国に憧れを抱くようになりました。
そしていつかスイスに行ってみたいと思うようになりました。

やがて大人になり、子供の頃に抱いた夢が実現し、スイスへ行きました。
飛行機がスイスに近付くにつれて、飛行機の窓から見える、雲の間から見えるスイスの景色に胸を躍らせました。
子供の頃からの憧れだったスイスに、とうとう来たのです。
夢ではなく、とうとう本当に着いたのです。

訪れたのは、インターラーケンやグリンデルワルト周辺のユングフラウ地方でした。
スイスで私は、まるで子供のように走り回りました。
実際に今、スイスにいる事が嬉しかったのです。
ガイドブックの写真などではなく、現実にスイスの大地を、自分の足で踏んでいるという事が嬉しかったのです。
旅行ガイドブックで眺めていた写真の場所が、そこにあるのです。現実に目の前にあるのです。

実際にスイスを訪れてみて、旅行ガイドブックの写真以上に、美しい綺麗な国でした。

時間の経つのは早いものです。
初めてスイスを訪れた時から、あれからもう7回もスイスを訪れています。
何度でも行きたくなる、そんな魅力がスイスにはあります。

7回もスイスを訪れて、

「何回来ても綺麗な国だなぁ、こんな所に住めたら幸せだろうなぁ」

そう思いました。

もちろん「ずっとスイスに住み続けるという事」ではなく、「日本とスイスを行き来して」という形ですが、やがて本当に住む事になるとは、この時はまだ知りませんでした。