アルプスと平和の国①

2014年は、日本とスイスが友好通商条約を結んでから、実に150年という年月が経ちました。
ですから今年は、日本とスイスの国交樹立150周年記念という事で、様々なイベントが行われています。

日本は敗戦後、民主主義の平和な現在の国を築きましたが、スイスはやはり敗戦がきっかけだと思われるのですが、国民皆兵の義務があり、家には銃を保管し、核シェルターが義務付けられています。

日本は敗戦後、「武器は持たない」「戦争はしない」という事によって平和を実現しましたが、反対にスイスは敗戦をきっかけに、周りをたくさんのヨーロッパ諸国に囲まれているスイスは、「いざという時には自分達の国は自分達で、平和は自分達で守らなければならない」と思ったのかもしれません。

スイスは日本のように、「非武装中立」ではなく、軍事力を持つ事によって、平和を守ろうとしています。

また日本は戦後、目覚ましい復興を遂げて経済大国になりましたが、スイスもその昔、若い人達の尊い血の代償として、外貨を稼ぎ、そのお金で銀行業、金融業が発達し、現在のような豊かな国を築いたという歴史があります。

ですから日本とスイスは、それぞれに平和で豊かでも、全く違った歴史と方法で平和と豊かさを築いたと言えるでしょう。

スイスは、ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインの5カ国に囲まれた内陸国として、アルプスの美しい景色で知られています。

「永世中立国」としても有名で、多くの国際機関の本部があります。
人口は愛知県と同じ位で、面積も日本の九州より少し大きい位です。