「地域による言語の違い」
今のスイスの辺りには、古くからケルト系の部族が住んでいましたが、紀元前1世紀頃にローマ帝国の支配に置かれるようになります。
今日話されているロマンシュ語の起源はここに始まります。
5世紀に入るとゲルマン系の部族が定住するようになり、現在のドイツ語がフランス語を話している人々の先祖となりました。
「スイスの始まり」
11世紀頃から、スイス地域は神聖ローマ帝国の支配下にありました。
1291年、神聖ローマ帝国に対抗するため、3つの地域が永久同盟と呼ばれる軍事同盟を結びました。これが今日のスイスの始まりだとされています。
「宗教戦争と独立」
宗教改革の動きはカトリックとプロテスタントの対立を招きました。
そして、ヨーロッパ全土に30年(1618~48年)にも渡る宗教戦争の嵐が吹き荒れました。
スイスはこの戦争で武装中立を貫き、1648年に戦後処理を決めたウェストファリア条約で、神聖ローマ帝国からの分離独立が国際的に認められました。
1674年には外交の基本として、武装中立を宣言します。