「永世中立国の誕生」
ナポレオン時代が終わりを告げた1815年、ウィ-ン会議が開かれました。
会議の席上で、スイスは「永世中立」を諸国に要請し、正式にその「永世中立」が国際的に認められました。
※永世中立とは、国際法上、他の国々の戦争に関与できないと同時に、自国の独立と領土の保全が、他の国々によって保障されている状態の事です。
ルツェルンには「ライオンの記念碑」があります。
スイスの自治を守り、国の貧しさを補うため、他国の兵士となって戦って死んだスイス人兵士を追悼するため、1821年に作られました。
第一次・第二次世界大戦では、ヨーロッパが戦場になったが、両大戦ともスイスは中立を守りました。ですが、人々は経済的困難と戦わなければなりませんでした。
今日ではスイスの政治は安定し、その安定を背景に経済も好調で、1人当たりの国民総生産は世界のトップレベルにあります。
「工業化への道」
20世紀に入るとスイスは工業国となりました。
伝統産業や機械・化学工業が発達し、機械輸出額では20世紀初頭の最先進国イギリスを抜くまでになりました。
また銀行や保険業も大いに伸び、スイスの銀行の地位は世界的に不動のものとなりました。