スイス・時計の展覧会 時を知る 時計の歴史 日時計の誕生から最新の複雑機構への歩み

2月11日には東京・六本木で、時計の展覧会がありました。
スイスの時計の展覧会でした。

スイスは時計の国ですが、スイスの主要産業でもある時計は、日本人の愛好家も多く、

「時を知る 時計の歴史 日時計の誕生から最新の複雑機構への歩み」という展覧会が、2月7~12日まで行われました。

スイス時計の普及を目的とする「高級時計財団(本部スイス)」が主催しており、歴史的にも価値の高い貴重な時計が、約100点ほど展示されていました。

「高級時計財団」は、2005年に、スイスのジュネーヴで設立されたとの事です。

時計と歴史の専門家の方も来日しており、時計の歴史やスイスの時計について、また日本の時計とスイスの時計との関係や、時計文化の比較、違いなど、実際に展示されている時計を見ながら、詳しく説明していました。

スイスは山の国ですが、アルプス山脈が6、7割で、あとはジュラ山脈と言われています。
当然、ジュラ山脈の当たりをジュラ地方と言うようですが、ジュラ地方と言うとフランスに近い方の地域です。

展覧会では主に、フランス語圏のヌーシャテル州にある「ラ・ショードフォン」の時計が展示されていたのですが、ラ・ショードフォンは時計産業の町で、世界遺産になった町なのです。

この町にある「国際時計博物館」には、実に4000ほどの時計が展示されているとの事です。

16世紀の宗教改革期に、フランスの新教徒(プロテスタント)がスイスに逃れて来て、ジュラ地方に入って来たそうなのです。
そしてその時に、フランスの職人が時計の技術を伝えたのだそうです。

やがて時計産業はオルゴール産業と結び付いて、スイスの伝統的な工芸品として発達したとの事です。

ジュラ地方と宗教改革、工芸品が、歴史的に繋がっているとは、初めて知りました。
(スイスは宗教改革によるプロテスタント発祥の地で、迫害を逃れてアメリカに渡ったアーミッシュの発祥にもなった国だと聞いています)