スイスの環境問題に対する取り組みは、とても積極的です。
びんは、きちんと洗って色別に分けてびん置き場に持って行かなければなりませんが、そのために各家庭では、青、茶、白、ワインボトルなど、各々の置き場を準備しています。
また、その他の不燃物は、アルミ缶、スチール缶、金属、機械類、プラスチック、発砲スチール、ペットボトル、電池、古着、リサイクル可能な紙類という風に、大小様々な箱に分けて入れておき、週に一度回収ボックスへ運びます。
燃えるゴミ、肥料に再生可能な緑のゴミなどは、有料の場合が多いです。
回収所には監視人がいて、ちゃんと分別されているかどうか、きびしくチェックされる事もあります。
これを日常的に行うのは、大変な事のように思われますが、スイスでは、各個人が自ら進んでゴミ処理を行っています。
それは、小さい時から家庭や学校で徹底的に始動されているからです。
また、ゴミ処理の仕方を守らないと相当高い罰金(何十万円という高額)を払わされる事も、理由の1つかもしれません。
ですから、徹底したゴミの分別です。
※スイスでは、ほとんどのペットボトルにデポジットマークが付いています。
子供達は、デポジット制の返金システムで戻って来るお金をお小遣いにする事もあります。
そのため容器を圧縮機付きの回収ボックスへ持って行く子供達の姿を良く見掛けます。
日本では、ペットボトルや空き缶のデポジット制導入に関しては議論を呼んでいますが、一部の観光地では実際に導入されています。
(デポジット制というのは、飲料などを販売する時に、あらかじめ一定の金額を上乗せして、空の容器を返せばその金額を返却する制度の事です。
実際に静岡県熱海市には空き缶回収機が設置されています)