日本とスイスの国交樹立150周年を記念して、様々な行事が行われており、そのうちに1つである「スイスと日本の連詩の朗読会」に行きました。
4月2日の19時より、六本木の国際文化会館の講堂で行われました。
日本の詩人とスイスの詩人が、36篇の詩を読み上げるというものです。
1時間半ほど、連詩の朗読が行われ、その後は質疑応答なども行われました。
長い間に渡ってスイスで日本学を教えてきたチューリッヒ大学の名誉教授であるエドゥアルド・クロッペンシュタイン先生を中心に、スイスと日本の詩人が、1つの詩から連想される詩を交互に作っていくというものです。
クロッペンシュタイン先生が日本語からドイツ語に翻訳し、ドイツ語から日本語へは松下たえ子さんが翻訳されました。
スイスの詩人はクラウス・メルツさん、ラファエル・ウアヴァイダーさんで、
日本の詩人は谷川俊太郎さんと覚和歌子さんでした。
クロッペンシュタイン先生は、日本文学を中心に現代詩を学び、連詩の本に出会い研究を始めたとの事です。
「ミニマン」という詩集が秋に出るという事なので、読んでみたいと思います。
谷川俊太郎さんの事は、良く知っていたのですが、覚和歌子さんの事はあまり良く存じ上げなかったのですが、自己紹介の中で、作詞家で自由詩も書かれるとの事で、
映画「千と千尋の神隠し」の作詞家と聞きましたので、「いつでも何度でも」という主題歌は、当時良く耳にしました。
朗読会の後の質疑応答で知ったのですが、スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つの言語が公用語で話されているという事は知っていたのですが、昔からなのか、今現在はなのかは分からないのですが、ヨーロッパの中でも外国人が多い国なので、4つ以上、10~16以上の言語があるとの事でした。
また大勢の人が、スイスがスイス的ではなくなって来たという事を嘆いており、その事が社会問題にもなっているとの事です。
テレビでも見たのですが、温暖化の影響で、氷河が年々、だんだん解けてしまっているという事、日本人観光客も含めて、外国人観光客も増えて来ているという事、外国人居住者も増えて来ているという事、
ジュネーヴでも40%は外国人だと聞いています。
40年以上も前のグリンデルワルトの写真を見た事もあるのですが、確かに昔のスイスとは雰囲気も違ってしまっているようです。
それが外国人が増えた、日本人観光客が増えたという事も、理由の1つにあるのだとすれば、スイスに旅行し、滞在する私も外国人、日本人であり、その原因の1つになってしまっているのだろうと思います。