ドイツ語で「4つの森の湖」と呼ばれる四森州湖の一帯は、「スイス建国の地」であり、建国にちなむ伝説の英雄ウィリアム・テルの舞台です。
「スイス建国の地」を自分なりにまとめてみました。
1.フィッツナウ(スイスの真ん中・中心)
ルツェルンから湖船で約1時間です。
リギ山へ上る登山鉄道が行き来するフィッツナウの街の斜め上の崖に「スイスの国旗」が描かれています。ここが地理的に「スイスのド真ん中」に当たります。
2.リュットリの野(スイス建国の地)
フィッツナウから湖船で約1時間です。
船着き場から階段状の道を10分ほど上がった所に、小さな野原と国旗がありますが、そこが「スイス建国の地」であるリュットリの野です。
1291年8月1日、シュヴィーツ、ウーリ、ウンターヴァルデンの3つの州が、ハプスブルク家の支配からの独立を目指して、「リュットリの盟約」を結び、それが現在の「スイス連邦の源」となりました。
3.テルスプラッテ(ウィリアム・テルが飛び移った大岩)
リュットリから湖船で約18分です。
「ウィリアム・テル物語」に登場する場所です。
船着き場の横に、「悪代官ゲスラーに捕えられたテルが護送船から飛び移って脱出した」とされる大岩があり、内壁にテルの絵を描いた「テル礼拝堂」が建っています。
4.アルトドルフ(ウィリアム・テル物語の舞台)
テルスプラッテから湖船で約15分のフリューエレンで、湖船から郵便バスに乗り換えて約10分です。
バスを降りた所がアルトドルフの市庁舎広場で、テル親子の銅像が立っています。
「ウィリアム・テル物語」の有名なシーン、息子の頭に乗せたリンゴを、テルが矢で射抜く場面の舞台です。
広場を背に左へ行き、歩行者天国を進むと「テル劇場」で、その中に観光局が入っています。
5.ビュウルグレン(ウィリアム・テルが住んでいた村)
アルトドルフの市庁舎広場の前にあるバス停から、郵便バスで約5分です。
テルが住んでいたとされる小さな村で、郵便局の隣に「テル博物館」があり、テルにゆかりのある品々や各国の絵本を展示しています。
6.シュヴィーツ(国名の基となった街)
ビュウルグレンから郵便バスでフリューグレンへ行き、急行に乗り換えて約15分です。
駅から街の中心部までは、バスで約10分です。
国の基となった3つの州のうちの1つ、シュヴィーツ州の州都で、この国の名が国名の基になりました。「連邦古文書博物館」があり、「リュットリの盟約」の誓約書を保管し、公開しています。
シュヴィーツからルツェルンへは、急行で約45分です。