アルプスと平和の国⑬

私はこれまでに何度もスイスを訪れ、あちこちのアルプスの村、アルプスのふもとの町を散策しました。

あちこちに滝が落ちるラウターブルンネン、標高4478メートルのスイス・アルプス、マッターホルンのある街、ツェルマット、全部は書き切れませんが、どの村、どの町を歩いても、眺めているだけでも飽きない位、美しいのです。

冬になると、スキーを楽しむ観光客、家族がたくさんやって来ます。

ラヴォ-地区のブドウ畑は、世界遺産に登録されています。

スイスは小さな国ですが、たくさんの魅力があります。

面積は、4.1万k㎡で、九州よりやや大きいです。
人口は、約791万人(2011年)です。
首都は、ベルンです。
民族は、主としてゲルマン民族です。
宗教は、カトリックが約41%で、プロテスタントが約35%です。

スイスの名前は、独立戦争に参加した3つの州のうち、シュヴィーツに由来します。
意味は「乳しぼり(搾乳者)」という説が有力です。

国旗は、赤い色に白い十字架で、赤は力と主権を、白い十字架は、キリスト教とその精神を表します。正方形が正しい形です。

注目したいのが、スイスには「4つの公用語がある」という事です。

スイスでは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語(レート・ロマンシュ語)という4つの公用語があります。地域によって言語が分かれています。
ふだん使う言語のほか、英語とさらに、もう1つの言語を話せる人も多くいます。
スイス人は、3ヶ国語、4ヶ国語を、当たり前のように話せる人が多いようなのです。
すごい事だと思います。
私はいつも、英語とかたことのドイツ語ですが、観光には支障はないようです。

5世紀から9世紀に、ヨーロッパに存在したフランク王国が、3つに分裂した時、スイスはちょうど、その中間地域にあった事から、言語も幾つかに分かれるようになったのです。

(スイスの言語分布)

フランス語(19%)
ドイツ語(アレマン語:スイス・ドイツ語と言われる方言 64%)
イタリア語(8%)
ロマンシュ語ほか(9%)

スイスの言語教育は、他の言語に関しては分からないのですが、ドイツ語に関しては、子供達はスイス・ドイツ語(もしくはスイス・ジャーマン)と言われるドイツ語で育ち、学校へ行くと標準ドイツ語を学ぶという形になっているようです。