リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアの間にある人口3、6万人ほどの小さな国です。
当初、「リヒテンシュタイン家」は、中世からヨーロッパで強い勢力を誇ったハプスブルク家の臣下でしたが、与えられた土地のほかにも「一帯の土地」を買い、自治権を認められました。
今でも母国の何倍もの土地を、オーストリアに持っています。
リヒテンシュタイン家は、その後も独立を保ち、1866年に正式に国家として独立し、永世中立を宣言しました。
ですから元首は、お金持ちの貴族です。
さらに非武装中立を宣言し、第一次、第二次世界大戦の危機も乗り切りました。
かつて強い関係を持っていたオーストリアが、第一次世界大戦で敗北してからは、スイスとの関係を親密にしているようです。
外交と防衛はスイスに委託し、軍事力を持たず、100名ほどの警察官がいるだけです。
リヒテンシュタインも、スイスと同様、美しい国です。
首都ファドーツの美しい街ですが、リヒテンシュタインの南に位置するバルザースの街も、緑が豊かで、本当に美しいです。
旅行ガイドブックも、昔はスイスとオーストリアがセットで掲載されていましたが、リヒテンシュタインも一緒に掲載されていました。
スイスとオーストリアは今でも、旅行ガイドブックによっては一緒に掲載されているものもあるようですが、やはり今は昔のガイドブックと違い、ほとんどのガイドブックが、スイスとオーストリアは別々に販売されているようです。
ただリヒテンシュタインだけは、今も昔と変わらず、スイスの旅行ガイドブックと一緒に編集されているようです。